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2009年1月号

vol. 022

揚力は存在する

~ビジネスには浮力は存在しない。唯一、ビジネスには揚力のみが存在する~

「揚力」という自然科学に存在する「不思議な力」をご存知だろうか。
動くものだけに作用するこの「神の力」は、
経済学、社会科学的なビジネス界にも存在すると私は信じている。

学生時代、揚力(ようりょく)という概念に出会った。
簡単に言えば、飛行機の飛ぶ原理に説明される力学の一種である。
厳密には間違った解説なのだが、分かりやすさ重視で説明しよう。

飛行機の水平翼は山の形をしている。
山の上(水平翼の上表面)を通過する空気は長距離を早く流れ、
山の下(水平翼の下表面)を通過する空気は短距離を遅く流れる。
上下の空気の合流地点と合流までの時間は同じなので、
水平翼の「上の気圧」は「下の気圧」より低くなり、
水平翼は上に引っ張られて「浮力」を生じ、
重力とは反対向きのこの力によって飛行機が浮かび上がる仕組みとなる。
これが「揚力」である。

しかし不思議でならなかった。
300トンもあるジュラルミンの塊が空中に浮くはずがないだろう。
私はこの「揚力」を疑った。
揚力を信じない理由はハッキリしている。
揚力を体感したことがないからだ。

「浮力」はプールに入れば体が軽くなることで体感できる。
「遠心力」は車を運転していれば、
高速道路のカーブで外に持っていかれる力を感じることができる。
が、揚力だけはどうしても体感できない。

「飛行機に乗れば揚力を体感できる」と言う人がいるが、
滑走路を飛び出す際の浮かび上がる力は、実は「揚力」ではない。
水平翼に角度を付け、風を下向きに押し出して得る浮力である。
ヨットの推進力と同じだ。
飛行機は、揚力を巡航飛行時に使い続けているのだが、
乗っている我々は、慣性の法則によってその実感を得ることはない。

体感できない「揚力」を、いったい誰が発見したのだろう。
あり得ないはずだ。
揚力は、静止している物体に働く「浮力」と異なり、
モノ凄い速さで動く物体にしか作用しない「力」だ。
しかし人間は、
揚力を得るまでの速さで動くことなどできないのだ。

自然科学の分野において、
私は「揚力など存在しない」と思うことにした。
そして数十年が経過した。
そして、とんでもない「揚力」を体感することになる。

それが「ビジネス界の揚力」だった。

もう一度、揚力を理解しておこう。
浮力は、静止している物体にも働くが、
揚力とは、動いている物体にのみに生まれる力である。
止まっている物体には、
まったく揚力は生まれないことを念頭に置いて欲しい。

そしてもう一つの特徴。
揚力とは、水平に動けば、垂直の力を得るということだ。
飛行機は、水平に移動することによって垂直の浮力を得ているのだ。
位相のズレた力。これは実に不思議な力だ。

さてビジネス界だ。

ビジネスでは、じっとしていても何も起こらない。
「仕事がない」とじっと座っていても、
勝手に仕事は舞い込んでこないことは実感しているだろう。
つまり、
ビジネス界には、静止物体に働く「浮力」は存在しないことになる。

ところが、営業経験の長い人は実感があるはずだ。
顧客を回り、知人を訪ね、電話を掛けまくり、アポを取りまくり、
キャンペーンを張り、セミナーを開催し、とにかく動きまくれば、
何かが始まる実感を得る。
「動いてみるもんだね」と、そんな実感をした人は多い。

これが「ビジネス界の揚力」だ。

動くのです。
とにかく動くのです。
水平方向への遮二無二の動きが、
ビジネスを浮かび上がらせるのです。
これが「ビジネス界の揚力」である。
つまり、
ビジネス界にも、動く物体にだけ「揚力」が存在することになる。
そしてこれは実感を得ることができるのです。

あなたはこれを信じますか。

私は、揚力とは、
「神が与えし不思議な力」ではないかと思っている。
私はこの「揚力」が大好きになった。

さて、揚力を利用した身近な現象に、
野球のピッチャーが投げる「変化球」がある。
ボールに回転をかけると、
ボールの進行方向に順行に回転する側と、逆行する側がある。
この両側に圧力の変化が生まれ、揚力が生まれる。
そしてその揚力によってボールの軌道に変化が生まれてカーブするのだ。

「そうか。回転しても揚力は生まれるんだ」
そういった概念も知った今、
「ビジネスで回転とは何を指すのだろう…?」
と、そんなことを考える毎日である。

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 社長 谷洋の独り言ブログ