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2009年9月号

vol. 030

人生を変えた帰納法と演繹法(上)

~人生を大きく変えてしまうことになった驚愕の思考法とは~

学生時代、帰納法と演繹法に出会ってしまったがために、
その後の人生を、大きく変えてしまうことになる。
2回シリーズで、この帰納法と演繹法の驚くべき効用をご紹介しよう。

「数学的帰納法」という言葉を覚えているでしょうか。
高校の数ⅡBで習うのだが、
1・3・5・7…と来たら、その次の数字は何でしょう?
というクイズのような学問だ。

直感的に「9」という数字が出てくるが、
では88番目に来る数字は何でしょうか?
と問われたら、スグに答えが出てこないかもしれない。
だが、方程式が頭に浮かべば難しくない。

「2n-1」(n=1→∞)が正解の方程式だ。
従って、nに88を代入すると、一発で175という答えが導き出される。
簡単に言ってしまえば、
方程式「2n-1」を見つけ出すのを「帰納法」。
88を代入して175を求めるのを「演繹法」と呼ぶ。

学校で「数学的帰納法」を習った時、
フッと思ったのが「数学的」と冠してあると言うことは、
「数学的ではない帰納法もあるんだ」と気になった。
そしてある日、大きな書店に行った時だ。
偶然に目に留まったのが「帰納法と演繹法」という分厚い本だった。

極めて学問的なその書物は、
とても高校生には理解できそうにもなかったが、
「はじめに」という書頭のページを読み始めてしまった。
そしてそこに書いてあった「帰納法と演繹法」の簡単な解説が、
私を、一瞬にしてその法則の虜にしてしまった。

ご紹介しよう。

世の中の出来事は、すべて、ある法則によって起こっている。
その法則さえ見つければ、
世の中で起こる出来事のすべてを説明できる。

むろん、自然科学分野である。
こんな真面目な本だから、薄っぺらなノウハウ本ではない。
だが私は立ち竦んでしまった。
とんでもない発見をした気分になったのだ。

人間は日々、色んなことを経験している。
ある日、先生から褒められて、急に成績を伸ばした友人がいた。
ある日、友人から「頼りにしてる」と言われて主将になった友人がいた。
ある法則が頭に浮かんできた。
「人は褒められると成長する」と。
これが帰納法で見つけられる法則だ。

今度はその法則を使って人を育てればいい。
これが演繹法だ。

出来上がる法則は山ほどある。
「人は褒め過ぎると増長する」
「人は間接的に伝わってきた褒め言葉を信用する」
「人は叱っても動かないが褒めてあげれば動く」
などなどだ。

これはスゴい!
私は「帰納法と演繹法」を意識し、生活をし始めた。
どんどん毎日が面白くなってきたのは言うまでもない。
思い浮かんだ法則をノートに書き留め、どんどん精度も高くなってきた。
昔からの諺や格言が、帰納化された法則だと知ったのもこの時期だ。

私はついに「超能力」を手にしたのだ。

ただ世の中すべての人が、日々、同じように多くの経験をしている。
そこで、知らず知らずだが、
多くの法則を身につけているのも間違いなさそうだ。
しかしそれは「経験則」と呼ばれる類で、
「帰納法と演繹法」を意識している訳ではない。
この違いは、大きな違いだと思っている。

ちなみに「経験則」と似ているのが「学習効果」だ。
だが「学習効果」も「帰納法と演繹法」とは違う。
学習効果は、同じ事象の繰り返し体験による、
パターン認識の反射反応であり、
異なった事象を集めて作る法則ではない。

さて、この帰納法と演繹法を使うにつれ、
致命傷にも気が付いた。
圧倒的に経験が少な過ぎるのだ。
経験が少な過ぎては、法則が正しく出来てくれないのだ。

1・2…と来たら、次の数字は何だろう?
「3」と答える人もいるが「4」と答える人もいる。
方程式は「n」と「2の(n-1)乗」のどちらも正しいからである。
いや、正解の方程式は無限にある。

では情報(経験)がもう2つ増え、
1・2・9・64…だとしたら、方程式はどうなるだろう。
正解は「nの(n-1)乗」だったことが分かる。

グラフ1からグラフ3を見て欲しい。
グラフ1は、事象が2つだ。
2点を結ぶ線は「右肩上がりの直線」となる。
ところが、グラフ2を見て欲しい。
グラフ1から、たった1つの事象(情報)が増えただけなのだが、
直線は「右肩下がりの直線」に変わってしまった。
つまり方程式は、プロットされた点(情報)が多ければ多いほど、
正しくなることの証明である。

グラフ2より遥かに多くのプロットが増えたグラフ3では、
より正確な方程式までも求められる。
プロットがいかに増えようと、
多変量解析を用いれば、どんな複雑な方程式も求めることができる。
これが帰納法の概念である。

また、情報量が多ければ多いほど、
「n」や「2の(n-1)乗」の方程式が正しくなかったことが分かっていく。
情報(経験)の数が方程式の正否を決めるのである。

そこで私は、まず情報を集めることに躍起になった。
書籍、新聞、TV、ラジオ、人の言葉など、
日常、目の前で起こる全てを、帰納法のプロットとして扱い、
それを仮説の方程式に当てはめて検証していくのだ。
この作業は実に楽しかった。

そして、またある日のこと。
とんでもないことに気が付いたのである。
それはまだ「確信」とまでは行かなかったが、
宝クジの桁が全部揃ったような、
心臓が止まりかけた衝撃を覚えている。

それは、
「帰納法を用いれば、未来が予測できる」
そして、
「演繹法を用いれば、未来を待ち伏せできる」
と言うことであった。

次号につづく。

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