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2009年10月号

vol. 031

人生を変えた帰納法と演繹法(下)

~この法則は未来をも予言する。恐るべきこの法則の真髄に迫る~

2回シリーズでご紹介する「帰納法と演繹法」の後編。
この法則を突き詰めていった時、ある劇的な効用にたどりつく。
この法則は、未来を予言できる究極の思考法なのだ。

ある日のことだ。
テレビで「ニュース解説」を見ていた。
当時、世の中でこんな事件が起きていた。

フィリピンで、日本人ビジネスマンが営利誘拐されたのである。
数日あけて、
今度はペルーの日本大使館がテロリストに占拠された。
そして次は、
エジプトを旅行中の女子大生が誘拐され殺害されたのである。

1つ1つの事件はそれぞれが独立して起こり、
それぞれの事件には何の関連もない。
従って、事象の1つ1つだけ見ていれば、
「ふーん怖いね」と言うだけのニュースなのかもしれない。
だが、ニュース解説者がこう言った。
「日本人は世界中で狙われています」と。

帰納法だ。

まったく違う日に、違う場所で起こった個々の事象を並べ、
「豊かになった日本人は世界中で標的にされる」
と言う法則を帰納法で見つけ出す。

そして次にこう言った。
「世界の国々に出かける時は単独行動を避けて下さい」と。

演繹法である。

どちらの発言も予想ができた。
「帰納法と演繹法」を知ってしまえば、何とも簡単な仕掛けだ。
マジックのタネを見たような気がした。

が、その後、
ニュース解説者は、驚くべき言葉は吐いたのだ。
「半年もすればこういった襲撃事件は鳴りを潜めるでしょう」と。

驚いた。
何だこれは…。
なぜ、そんな事が分かるのだ?

この解説者は、
「帰納法と演繹法」ではない、何か違う思考法を持っているのだろうか?
その解説者は、さも当然にように、未来を予測したのである。

謎解きをしよう。
グラフ4を見て欲しい。
前号のグラフ1~3と形は同じだが、大きな違いがある。
事象のプロットが、
時系列に並んでいると思って欲しい。
横軸を「時間」と見るのである。

グラフ4は、現在までに起こった事象のプロットだ。
そして、時間軸を「将来」にまで移動させ、
現在までの時間軸で求めた方程式に「時間」を代入すれば、
グラフ5のように、
未来に起こるべく事象のプロットが求められるのである。
これが「未来予想」の概念である。

ニュース解説者は、
やはり「帰納法と演繹法」を駆使し、
将来、今の曲線がどういった推移をたどるのかを見越したのである。

ただしニュース解説者は、
私の持っていない別の情報も持っていた。
単なる曲線の延長で、未来を予測できるほど単純ではない。
このタネ明かしもしよう。

豊かになったある民族が世界中で襲われる。
実は、この現象を英国と米国が過去に経験をしているのだ。
英米は誘拐犯に身代金を払うなどの軽挙な行動はせず、
徹底してテロに抗戦したのだが、
その行動に今回の日本が習っていたのである。

ニュース解説者は、その英米の過去の方程式を知っていたのだ。
今回の日本型方程式は、
過去の英米がたどった方程式と同じ形をしていた訳だ。
であれば、
今回、いずれ曲線はどうなっていくのかを予想できたに違いない。
これが未来予想の正体である。

ニュース解説者の頭の中にあるグラフは、
私の思い描いたグラフにあるプロット数の比ではない。
過去の類似の事象(データ)も、
すべて、グラフの上にプロットされているのだ。

夥しい情報のどのプロットが、
方程式を作り上げていくかはセンスと経験である。
「帰納法と演繹法」は訓練で習得するモノだ、との説がある。

この「帰納法と演繹法」は、
今や自然科学分野だけでなく、人文科学分野にまで応用される。
一種のマーケティング分析である。

多くの統計母数から多変量解析によって「傾向」を掴み、
そこで得た傾向値によって、
次にどんな商品が売れるかを予測するのである。
傾向とは「法則」と読み替えても構わない。

「帰納法と演繹法」。
こんな面白い思考法を、なぜ高校で教えないのだろう。
もし今回、この「帰納法と演繹法」を初めて知った方がいたならば、
ぜひ、この思考法を身に付けて欲しい。
世の中が変わってしまうことを請けあおう。
そして、
これをビジネスに使わない手はないはずだ。

私はこの歳になるまで、
この「帰納法と演繹法」で人生を送ってきたと言っても過言ではない。
多くのビジネスシーンでの判断の殆どが、
この「帰納法と演繹法」によって導き出されているのだ。

「この仕事は請けない方が良い。必ずどこかで破綻するはずだ」
そんなセリフを吐く御仁が近くにいたら、
その人は、きっと「帰納法と演繹法」を駆使しているはずだ。
聞いてみて欲しい。

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 社長 谷洋の独り言ブログ