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2012年12月号

vol. 069

余った有給休暇

~有給休暇は働く人の当然の権利なのだろう。だが最近、それを曲解している輩が多過ぎる~

「有給休暇が余っているので消化しちゃいます」なんてセリフをよく聞く。
有給休暇は当然の権利なんだろう。だが、ホントにそれは正しいのだろうか。
このセリフに反論さえできない今の社会は、この国を足元から腐らせていく。

有給休暇の目的を調べてみると、
「労働者の心身をリフレッシュすること」とあった。
目を疑った。
恐らくここ近年、有給休暇の目的も大きく変わったのだろう。
ポピュリズムが横行する昨今の風潮が
こんなところにも現れている。

持論から言おう。
有給休暇とは「明るく取るべき休暇」ではない。
働きたくても働けない人に、
やむを得ない事情で仕事を休まざるを得ない人に、
「生活給」を保障してあげるための、
セーフティーネットの制度なんだろうと私は思っている。

会社を経営していると、次のようなケースにもよくブチ当たる。
社員が退職をする。
その退職日が12月末だとしたら、
「有給がありますから12月10日まで出勤します」と言われて
しまうのだ。
認めざるを得ない。
この不可思議な、退職前の有給休暇を是認するしかないのだ。
何とも言えない憤懣を覚える。

なぜこんな権利がまかり通るのだろう。
そもそも「有給休暇」とは何なのだろう。

戦前、労働環境は今と比較にならぬほどヒドかった。
経営者は、
労働者の「過酷労働」の上に成り立っているようなモノで、
働く側は働きづめに働き、
そして健康を害しても、仕事を休むことさえできなかった。
なぜなら、労働者は「日給月給」なのだ。
働いた日数分しか、賃金は支払われない。

例え仕事が原因で体を壊し、
そのために仕事を休んだとしても、
休んだ日の賃金はもらえない。
だが、そんな不条理があって良いはずはない。
労働者は「働きたくても働けない」のだ。
そして、そういった弱者救済のため、
労働基準法が制定されたのだ。
これが有給休暇だ。

現代でもそれは同じ。
サラリーマンだって風邪も引く、身内の不幸には忌引きもいる、
運転免許の更新は、未だに平日にしかやってくれない。
今のサラリーマンにも、
仕事に行きたくても行けない日はあるのだ。
有給休暇の歴史を紐解けば、
そんな時のために「有給休暇」があるはずなのだ。

だがどうだ。
「平日はディズニーランドが空いているから」
「明日休めば4連休になるから」
「残った有給を消化しないと損だから」と、
こんな理由で有給休暇を取る輩が、
世の中にワンサカいるのだ。

最近、政府広報にもこんなコピーがあった。
「始めよう!休暇を楽しむライフスタイル」なんて。
声高に「有給休暇を活用しませんか!」と呼びかけている。
おいおい。この日本をどうするつもりだ。

仕事をしたくてもできない弱者を救済するためにできた法律が、
今の時代、曲解され濫用されている。
有給休暇の取得が、法に照らして例え合法であったとしても、
現代、その「法の精神」はすでに風化してしまっているのだ。

そもそも論になるが、
仕事をしなくて報酬が受け取れるってヘンではないか。
例えば、飲食店を営んでいる自営の人が、
病気になって店をお休みにしたら、
その日の売上は当然ゼロだろう。
いったい誰が、休んだ日の売上を補填してくれると言うのだ。
そんな優遇を受けられるのは世界にサラリーマンだけである。

経営者である私は、
社員から「休みたい」と言われれば拒めないのがルールだ。
世間は、働く側の権利を手厚く保護している。
だが、ホントにそれでいいのだろうか。

実は私も昔はサラリーマンだった。
だが、有給休暇を取った記憶は一度もない。
山のような休日出勤の振り替えだけで「おつり」が出たはずで、
当時、自身の有休日数の管理すらしていなかった。
ましてや退職の時、
辞めるその日までビッチリと仕事をしていたから、
「明日も出勤か?」と笑われた。

有給休暇を取るな、とは言ってない。
私は、仕事をしたくてもできない時に取りなさい、と言っている。
なぜか?
もしあなたが「有給を消化しないと損だから」なんて言ったなら、
あなた自身が腐ってしまうのだ。
これ、ホントです。

我が社も、これまで多くの人が辞めていった。
そんな中、退職の日まで、ビッシリと働いた人が何人かいた。
その人達は、志をもって「独立」をした面々だ。
さすがだ。
「休まないと損」などと考える輩は独立なんてできはしない。
「休んだら損」と考える輩だからこそ、成功するのだ。
これ、ホントです。

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 社長 谷洋の独り言ブログ