従業員100名以下の中小企業向けIT業務のアウトソーシング!月々28,000円~

ご相談・ご質問など、何でもお気軽にお問合せください

  • 東京 03-6421-6251
  • 大阪 06-6221-0620

MENU

独り言ブログ あんな事こんな事を深夜のオフィスから発信中!

2015年3月号

vol. 096

日本の許してはならない3つの輸入品

~ポピュリズムに染まる民放の報道番組に惑わされるな。国家百年の計を語るべし~

日本が許してはならない輸入品が3つある。
それは目の前の不遇の現実と、高邁なる理念との葛藤でもある。
そんなテーマを通して、国家と個人、企業と個人を語ってみたい。

福島第一原発の事故から4年が経ち、全国17の原発は止まったままだ。
そして毎日、全国のどこからか「原発再稼動反対」の声が聞こえてくる。
あたかも原発は「悪」として今、多くの国民からの非難に晒されている。
だが、どうだろう。
政府は、原発を再稼動させたくてウズウズしているではないか。
なぜだろう。
なぜ、これほど国民のイヤがる「原発再稼動」を進めたがるのだろう。
もしそれを「政治家の利権」と説明する人がいれば、それは違う。
そんなくだらぬ私欲のため、日本の国家元首は動いてはいない。
そこには、深謀遠慮たる「国家百年の計」があるのだ。

ご存知の方も多かろう。太平洋戦争の引き金は「経済封鎖」から始まった。
アメリカが、中国大陸から手を引かない日本に、石油を禁輸したのである。
70年前でさえ、日本はすでに近代インフラ国家だ。
石油なくしては、交通は止まり、夜は暗闇、食糧供給さえ止まってしまう。
アメリカから「言うことを聞くなら石油を売ってやる」と言われたのだ。
言いなりになるしかない。江戸時代には戻れないからだ。
だが、血迷った日本は、無謀な戦争へと突き進んでいくことになる。

現代ならば、ロシアのプーチン大統領が、
「クリミア割譲を認めなければ、欧州への天然ガスのバルブを止めるぞ」
と、世界を真顔で脅した例もある。
これにはEUの元首達は、机の下で手を握る外交をするしかなかった。
「生き死にのバルブ」を握られたら、屈するしかないのだ。

戦後、砂を噛まされた日本は、心の中で「国家百年の計」を誓う。
「将来、エネルギーを自給する」と。
そして、資源のない日本が選べる唯一の手段が「原子力」だった。
考えて欲しい。
エネルギーのすべてを他国に頼っては、日本は他国の言いなりだ。
中国にレアアースを握られたら、尖閣諸島も差し出さねばならなくなるのだ。
平和ボケした日本国民が考えるほど、世界の国々は甘くない。
国民が、心豊かに、自尊心をもって、幸福に暮らせるようになるためには、
他国に「生き死にのバルブ」を握られてはならないのだ。

だが4年前の3.11、思いもよらぬ大事故が起きてしまった。
故郷を追われた福島の人々が、次々と希望の光を失っていく。
「国家百年の計」と、おびただしい原発難民との狭間で、為政者の葛藤が続く。
さらに民放のTVニュースは、視聴率稼ぎに、被害者の「涙」を取り上げる。
「国家云々…」といったお茶の間にそぐわない理念など取り上げようともしない。
本来、正しい報道とは、事実だけを伝え、対立した両側の声を国民に届け、
その上で、国民一人ひとりが、自ら持論を形成していくべきではないのか。

高邁な理念を前にしても、時に未曾有の不遇も起こりうるだろう。
だがそれは「国家百年の計」からすれば、
耐えて、忍んで、我慢をすべき「血」だと見なければならない。
私は、原発を短絡的に「悪」と見なし、
他国からの「エネルギー」に依存しようとする今の世論に否を唱えたい。
日本は、エネルギーを輸入してはならんのである。

さて同じくして、日本が許してはならない輸入品がある。「食料」だ。
今の日本の「食料自給率」は40%程度。
他国に、食料の輸入を止められたなら、日本人は飢え死にをする。
いやなら他国の言いなりになるしかない。

欧州で、フランスやドイツが、食料自給率を100%に押し上げたのは
それは何も、自国の農業や畜産業の保護だけが目的ではない。
果たして、国力の保持、「国家百年の計」の産物なのである。
仏独は「食料を止められても言いなりにはならない国」を目指したのだ。
先進8ヶ国の中で、唯一日本だけが、食料自給率が70%を切っている。
ジリジリと、日本は「生き死にのバルブ」を他国に握られ始めているのだ。

さてもう一つ。日本が輸入を許してはならない大事な品目がある。
もうお分かりだろう。そう。「軍事力」である。

「軍事力を輸入している」と言うのは少しヘンな表現かもしれないが、
今の日本の軍事力は、アメリカ軍にほぼ依存をしている。
つまり「軍事力を輸入している」と言ってもいい。
一見、日本には「自衛隊」があり、世界屈指の軍事力を有しているようだが、
憲法のシバリによって「使えない軍事力」が、いったい何の役に立つというのだ。
集団的自衛権さえ行使できない日本は、自立をしていない国と言えよう。

アメリカが「安全保障を解く」と言った瞬間、日本は丸腰となる。
そんな丸腰で、世界の列強諸国と、同等の外交ができるわけもない。
今の日本は、アメリカの言いなりになるしかないのだ。
当然、アメリカに「沖縄から出ていってくれ」などと言えるはずもない。
ちなみに、今さら「日本に軍隊はいらない」などという青臭論は論外である。

エネルギー。食料。そして軍事力。
この3つは「日本人の生き死にのバルブ」を握られている輸入品なのだ。
戦後長く、それを止められた経験のない日本国民は、
そのダメージを、その辛酸を想像すらできない「お幸せな国民」なのだ。
だが、国を動かす立場にある政治家のトップや高級官僚たちは、
「弱者救済」ばかりを煽るマスコミに、苦衷の思いを禁じえない。

これは国と個人という図式だけではない。企業と個人も同じ図式だ。
下請け企業は、元請け企業が「発注を止める」と言った瞬間に潰れるのだ。
その会社は、もはや社員と社員の家族の生活を守れなくなる。
そう。下請け企業は「生き死にのバルブ」を元請け企業に握られているのだ。
これで社員は本当に「幸せ」と言えるだろうか。

時に、国や企業の政策は、冷徹であるかもしれない。
だがそれは、「国家百年の計」が目指す理念の代償であったりもする。
目の前でおこる不遇の現実に、心の揺れることもあるだろう。
だが我々は、知るべきなのだ。
日本には、決して許してはならない輸入品があることを。

一覧へ戻る
 社長 谷洋の独り言ブログ