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スタッフが感じた日々是好日

2019年10月号

vol. 3

オセロは100回裏返らない

創業者 谷 洋の独り言ブログ2007年8月号「オセロを100回裏返せ」より

初めてこれを読んだ時、
"結論を出すまでに、何回も自問自答してよく検討しなさい"、
"何回も検討することで想定外の事態にも対応できるようになるんだよ"
という主旨で受け取りました。

これはこれで教訓として為になるお話ですが、
どうしても引っかかることがありました。
それは"オセロは100回も裏返らない"という事です。

みなさんはオセロゲームをご存知ですよね。
白と黒に分かれて対戦し、
相手のコマを挟んで置き、相手の駒を裏返して自軍のコマを増やしていくゲームです。
ゲーム盤は8×8の64マスですから1マスずつ駒を置いていくと64手で終了です。
最初に4コマを盤上に配置するので実際は60手で終わります。

つまり60回しかコマを置かないゲームですので、
最大60回しか裏返らないということです。
谷さんは将棋が趣味で麻雀もお好きでした。
もちろんオセロゲームもご存じのはず。

ではどうして100回も裏返せと主張されたのでしょうか。

山東の推測

 「何回も検討を繰り返してから決断しろ」という教訓を語る時、
 谷さんはきっと将棋によるたとえが作りたくて、
 頭の中を色々なアイデアが駆け回っていたはずです。
 どの手を指そうかしっかり考えることはこの回の教訓と一致しています。

 それがオセロをたとえに選択したということは将棋よりも使いやすい何かがあったはずです。

 私が思うに、オセロはコマが白か黒の2面しかなく、
 取り除かれることもないので
 一度置かれると後は同じ場所でただ
 何回も裏返されるだけの存在です。
 ここから、いろいろな方向から検討を繰り返しなさい
 という教訓を導かれたと思います。

 しかし、白と黒を行ったり来たりする表現はともすると、
 どっちつかずの優柔不断にも取られかねません。
 そこで、迷うことではなくいかに深くまで検討したかを教訓とするために
 「100回裏返したか」という表現を使ったんだと思います。
 (谷さん、合ってますよね)

余談(というか、こっちが本筋かも)

では、現実問題としてオセロのコマは
ゲーム中に最大何回裏返すことが出来るのか。

調べてみましたがよくわかりません。
オセロ大会では将棋・囲碁・チェスと同じように
指し手の記録(棋譜というそうです)があるそうです。
棋譜を元にゲームが再現できるのですが、
特定のコマが裏返ったかは載っていませんでした。
将棋の棋譜もコマの動きは判りますが、
どのコマが取られたかは載っていないのと同じ理屈なんですね。

ネット検索していると面白いページを見つけました。
その人はゲーム内でどのコマが裏返されやすいか統計を取ったらしくて、
コンピューター内部で自動対戦するプログラムを組み、
勝負度外視でコマをランダムに置かせて(もちろんルールに従ってですが)、
対戦記録を1万回分集計したそうです。

その対戦記録からどのコマが何回裏返ったかの統計を取られたそうです。

結果 4隅の駒は0回 (ルール上一度置くと裏返せません)
    初期配置する真ん中の4コマが1ゲームで平均5回となったそうです。
    真ん中の位置から外側に向けて裏返る回数が減っていきます。
    これはルール上コマを置ける位置に制限があるので予想されていた結果のようにも思います。

私は平均よりも最大数が知りたかったので、
時間のある時に最大値を調べる実験(テストプレイ)をやってみました。

対象の駒がある同一直線上にコマを置いたときに裏返るので
1列8マスで、タテ・ヨコ・ナナメの3方向ですから、 最初に置く4コマの場合では各方向に6か所コマを置くマスが空いています。
6 * 3 = 18 回がひっくり返る最大値になりますね。

そこで、最初に置く4コマの一つを指定し、一人で両陣営をプレイして、
勝敗を度外視していかに多く指定したコマがひっくり返せるか考えながら手を進めてみました。

結果 何回かプレイを試みましたが、最大で16回ひっくり返せたのが限界でした。
序盤から中盤辺りは裏返しやすいのですが、
終盤になるにつれて裏返すための予備手順が思うように置けなくなってきます。

    

この世には詰将棋・詰碁・詰チェスがあるように詰オセロもあります。
パズル感覚で1回のゲームで特定の駒を何回裏返せるか、
どなたか検証してみませんか。
レポートお待ちしております。

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