PCリプレースに伴う無線環境の見直し
O社様
業種:コンサルティング業
サーバー:3台
クライアント:デスクトップPC 約60台、ノートPC 2台
とあるお客様よりPCリプレースのご相談をいただきました。
ほぼ全てがデスクトップPCなのですが、半分近くをノートPCに置き換えるそうです。
それ自体は特段問題ないのですが、お客様事務所では
フロアの一角にパーティションで区切られたミーティングルームがありまして、
その中でPCを使用する際、Wifiの電波が弱く使いづらいというお声が以前からありました。
OAフロアでしたのでLAN線を床下から這わせて
パーティションの内側に伸ばすこともできましたが、見栄え上あまり好まれず
ノートPCの台数も少なかったこともあり優先順位はそれほど高くないということでそのままとなっていました。
ですが今回のPCリプレースで半分近くがノートPCに置き換わる為、
Wifi環境もいよいよ再考が必要です。
利用頻度はそれほど高くないミーティングルーム内もこの機会に
事務所側のAP(アクセスポイント)でカバーできるようにしようということになりました。
APはミーティングルームのすぐ外側に設置されており、家庭用のものです。
新しいAPは電波が強力で多人数が同時利用できる法人向けの機器を選定します。
ただ、お部屋のレイアウトが少し変則的でL字形に曲がっているうえ
柱が露出していて見晴らしも悪い感じがします。
ミーティングルームが端っこにあるため
1台のAPではお部屋の反対側で電波強度に不足が生じる恐れがありそうです。
そこで設置前に専門業者による電波強度の測定をお勧めし、
その測定に立ち会わせていただきました。
テスト用のAPを設置して無線の強度を計測した結果、
ミーティングルーム内では電波強度には問題ありません。
ですが反対側では、利用できるだけの強度はありますが
ストレスなく利用するには2台設置が望ましいとの結果になりました。
この側は事務所内でも上席にあたります。
多少の忖度も加味され、2台設置で行くことになりました。
2台目設置の周辺には電源を取る為のAC100Vのコンセントがありませんでしたので
PoE給電の機器を選定します。
電源工事するよりもPoE給電が可能な機器にすることで配線の見栄えも良く出来ます。
※PoE給電とは "Power over Ethernet" の略でLANケーブルを通して電源を確保するシステム。
このようなことを経て、PCリプレースも含め先月無事に完了となりました。
しばらく後、別件での訪問の際にご様子をお聞きしたところ
思った通りの環境ができていて快適とのお言葉をいただけました。
おまけ
無線機のアンテナは指向性があることをご存知でしょうか。
棒状アンテナの場合、電波はアンテナを軸とした同心円の方向に進みます。
つまり同じ室内に電波を届けるにはアンテナを垂直に立てるのが効率的という事になります。
家庭内で上下階に電波を届けたいのであればアンテナは水平方向に傾けてください。
りんくるの e-コンシェルジュサービス は中小企業様向けにIT担当者をアウトソーシングするサービスです。
PCの一斉入れ替えは月額とは別料金となりますが、
それまでの対応からお客様環境に精通しているため
単発の業者さまと比べてより適切な提案が可能です。
もしご興味がございましたらお気軽にご連絡下さい。ご説明にお伺いいたします。
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