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スタッフが感じた日々是好日

2025年10月号

vol. 39

小さな命から学んだこと

6月号でご紹介した、我が家のニジイロクワガタが8月下旬に天国へと旅立ちました。

幼虫として我が家にやってきたのは2022年5月。
子どもたちから「にじちゃん」という名前をもらい、約3年をともに過ごしてくれました。

振り返ればさまざまな思い出がありますが、一番印象深いのはやはり成虫へと羽化した時です。
ずっと土の中にいた幼虫が、ある日虹色に輝く成虫になって土の上に現れたのを見た時は
小さな命の成長に大人ながらに感動しましたし、少年時代の気持ちを思い出させてくれました。

我が家のニジイロクワガタは警戒心が強いのか、普段は土の中や葉の陰に潜んでいることが多い個体でした。
それでも週2回の餌交換の際にはなぜか食事中に出くわすことが多く、美しい姿を見せて癒してくれました。

そんなニジイロクワガタの様子が、8月に入ってから一変しました。
急に歩き回るようになり、飼育ケースから逃げ出そうとしては
失敗してひっくり返り、また起き上がる――そんな行動を繰り返すようになったのです。

もしかすると、終わりの時が近いことを我々に告げていたのかもしれません。
まるで自分の最期を悟ったかのようなその姿に、私は胸が痛みました。

「自然に返してあげようか」とも考えましたが、そうも行きません。
うかつに外に放つことは生態系を壊す恐れがありますし
鳥などの天敵も多く、危険が待ち受けています。
飼育ケースの中の方が安全ではありますが、野生の本能からすれば
外の世界へ出たいという気持ちもあったのかもしれません。
このニジイロクワガタにとって、どんな最期が幸せなのか。
そして、飼育ケースでの暮らしは果たして幸せだったのか。
そんな思いを巡らせるうちに日々は過ぎ、ニジイロクワガタは見る見るうちに体力が落ち、
やがて力尽きるように全く動かなくなり、旅立ちの時を迎えました。

――穏やかな日常はある日突然変化する。
当たり前にあると思っている日々も、命ある限りの時間に支えられていることを忘れてはいけません。

ほとんどお世話をしてくれなかった我が家の子どもたちでしたが
にじちゃんの突然の死にはショックを受けたようで、
今まで頑張っていたたまごっちのお世話すらしなくなってしまいました。

たまごっちのキャラは死んでもすぐに次のキャラが生まれてくるのですが、
リアルな生き物はそうはなりません。
どうやら子どもたちにとっても、身近な命の終わりは大きな経験となったようです。

ニジイロクワガタにとって、我が家での暮らしが幸せだったかどうかは分かりません。
しかし、この小さな命と過ごした時間を通じて、私たち家族は命の大切さを学び、
日々を大切にする気持ちを新たにすることができました。

私たちもまた、それぞれの場所で一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

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