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2011年9月号

vol. 054

サンマの管理

~企業内で頻繁に使われる『管理』という言葉。この『管理』の正しき用法とは~

日本人が大好きな『管理』という言葉。
この言葉を濫用するがあまり、本来の正しい意味が分からなくなっている。
だがこの『管理』という言葉、実は非常にアクティブなのだ。

過日、区役所を訪ねた時のことだ。
ある相談ごとに出向いたのだが、窓口が分からず、
一人の担当の方が出てきてくれた。
「私が、区民の方々の相談を管理している者です」
とノッケで言われた。

ん?管理?
どういう意味なのだろう。

区民の持ち込んでくる訳の解からないクレームのごとき相談ごとは、
外に漏れて、大騒ぎにならぬよう、
私がまとめて引き受け、封印し、厳重にしまっておきます。
と聞こえた。
失礼な話だ。

いわんや『管理』という言葉は、実に公務員っぽい。
公務員は、何でもカンでも『管理』したがる。
『管理』とは「封じ込める」ことであり、
何事も起こらぬよう「見張る」という意図なのだろう。
とんでもない言葉の誤用である。

さてこの『管理』という言葉、
企業ではまた違ったニュアンスに使われることもある。
企業で『管理』といえば、
まずは「支配する」という意味に聞こえてくる。

管理者は、管理する対象に、ある規制をかけ、
枠からハミ出さないように厳重に監視する。
ノルマを背負った営業マンが、
誰一人サボらないように目を光らせる。
企業の行う『管理』には、
そんな軍隊まがいの統率の意味さえ感じてしまう。

企業ではこんな便利な使い方もある。
渡す仕事さえなくなった窓際族に、
「明日から社内の蔵書を管理して下さい」と言い渡す。
どうでもいい仕事である。
そんな時に「○○の管理」とは便利な言葉だ。
「端っこにいろ」「ジャマはするな」の意味となる。

さてさて、では正しき『管理』の意味とは何なのだろう。

『管理』という言葉の定義を調べてみると、
「ある値を規定内の状態に保つこと」とある。
つまり、ある値が、
当初に決められた規定内から外れないようにすること。
そしてもし、外れてしまったら、
それを規定内に戻すこと。
これを総称して『管理』と言うのです。

分かり易いのは「健康管理」という言葉だ。
現在、健康な状態であれば、不健康にならぬよう見張り、
もし不健康になろうとしていたらそれを防ぎ、
健康な状態を維持していく。
これが「健康管理」である。

要は、良い状態をキープするのが『管理』なのだ。

「カツオ!いいこと。そのチャブ台の上にあるサンマを見張ってるのよ!」
「合点だ。姉さんボクに任せておいて!」
マンガ、サザエさんの一コマである。

ところがサザエが暫くして見に行くと、
チャブ台のサンマがない。
庭を見みると、野良ネコが美味そうにサンマにカブリついている。
ああ、ナンということ…。

「カツオ!ちゃんとサンマを見といてって頼んだでしょ!」
「ちゃんと見てたよ」
「だってネコが食べてるじゃないの!」
「ボクは、ネコがサンマを咥えて逃げたのをちゃーんと見てたよ」
「カツオッ!」

『管理』とは「状況を間断なく把握し続ける」の意味ではない。
勘違いしている人は案外多い。
『管理』とは、ネコにサンマを持って行かれないために見張り、
サンマを奪いにきたネコを退治するか、
もし奪われてしまったら、
そのサンマを奪い返すのが、『管理』なのである。

戦え!
サンマを奪われたら奪い返せ!
いやそれ以前に、
サンマを奪われるな!
ネコが来たなら、そのネコをやっつけろ!
命に代えてもサンマを守るのだ!

そう、この「戦い」こそが『管理』なのである。
『管理』とは、非常にアクティブである。
これが結論である。
今回は、これが言いたかった。

ただし勘違いしてはいけない。
戦うと言っても「現状維持の戦い」である。
『管理』とは便利な言葉だが、
現状を超え、今以上にアップを望む戦いではない。
業績をアップしたいなら、
「キミに業績管理を頼みたい」と言うのではなく、
「キミに業績向上の指揮を頼みたい」と
ちゃんと言うべきだ。

『管理』の誤用にご用心!

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