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2016年07月号

vol. 112

アメリカンブラッド

~アメリカはなぜ強いのか。昔から抱き続けたこの疑問は、ある統計的な因子にたどり着く~

アメリカは移民の国である。一攫千金を夢見、故郷を捨てて海を渡ってきた人々の国だ。
そのパイオニア精神溢れる血を持つ移民たちの子孫には、やはり同じ血が流れている。
優生遺伝が作り上げたパイオニア国家アメリカ。これがアメリカンブラッドだ。

小学5年生だった。アポロ11号が月面着陸をする瞬間を、家族全員、TVに噛りついて見ていた。
その頃からだ。「なんでアメリカは、こんなにも何でもできるのか」と不思議に思っていた。
宇宙開発だけではない。オリンピックでは夥しい数の金メダルを持って帰るし、
ノーベル賞の受賞者も他国とは桁が違う。むろんケンカも強い。金も持ってる。
WindowsやMac、インターネットの発祥もアメリカだ。アメリカは多くの分野で世界の先頭を行く。

アメリカが強い理由はいったい何なのだ!なぜ同じ白人国家である欧州の国々より強いのだ!
私は、あるとき「それは『血』ではないのか」と思い始めた。

この北部アメリカの地には昔、先住民であるインディアンしか住んでいなかった。
ここに欧州から、次々と移民が渡ってきた。
イギリスからの独立を勝ち取ると、国土は「切り取り放題」(先に開拓した人の所有)となり、
それを聞き付けた、欧州で不遇の下にいた人々が、
夢と希望を抱き、我先にと、昼夜を問わず海を渡ってきたのだ。
移民たちの眼光は鋭く、すべての人が、並外れたバイタリティーの持ち主だったに違いない。

今のアメリカ国民は、先住民のインディアンと、無理矢理に連れてこられた黒人奴隷を除き、
国民のほぼすべてが、この選りすぐられたパイオニア精神溢れる移民の末裔だと思っていいだろう。
強いはずである。
そして現代、いまだにアメリカンドリームを夢見、世界中の「やる気」が海を越えてやってくるのだ。
そう。この国は、そんな「血」を吸い寄せる夢の国なのだ。
これはチマチマと、国民の教育に時間をかけたとて、そんな悠長な努力などでは追いつけはしないだろう。
アメリカの強さの根源には「パイオニアのDNA」があったのだ。

正統な遺伝子学には明るくはないが、誰でも知ってる優生遺伝の仕組みはこうだ。
足の速い両親から生まれた子供は、総じて足が速い。
音楽家の両親から生まれた子供は、総じて音楽センスがいい。
この優生遺伝の正当性は、生物学的にも証明されている。
競馬などその最たるもので、速い馬同士を掛け合わせ、さらに速い馬を作っていく品種改良のスポーツが競馬だ。
ちなみに、サラブレッドの「ブレッド」は「血(ブラッド)」が語源である。

おぞましい例だが、ナチス総統のヒトラーの試みた有名な政策に「優生政策」というものがある、
これは「ゲルマン民族こそが世界一優秀である」という思想を元に、
ゲルマン民族は、ゲルマン民族同士による婚姻のみを認め、
他の劣等な「血」との婚姻を禁止し、ゲルマン民族同士の子孫だけで国家を作っていこうとする思想だ。
ちなみに、ヒトラーのユダヤ迫害は、この優生政策の悪しき一策でもある。

「血」は、一人ひとりの個性を見たとき、多種多様であり、千通りもの特性があるだろう。
だが、これが数百万、数千万という集団となったとき、例えば、それが国家を作るとなったとき、
「血」の特性が、統計学的な「国民性」を作り上げていると見て間違いはなかろう。
「日本人は勤勉である」という世界の評価は、まさにその統計学的な「血の評価」なのだ。

さて、ヒトラーがやろうとした、こういった「優生政策」を、
アメリカは、それを合法的にかつ短期的に、ごくごく歴史上の必然の中で手に入れてしまったのだ。
「やる気のある奴は皆来たれ!」と「血の募集」をしたようなモノだ。
こんな国は、世界のどこにもない。
今、その末裔がこの国を作っている。そしてその「血」は、まだまだ「優生」を保っているというワケだ。

むろん「血」だけではない。さらにアメリカには、人のやる気を殺ぐような因循な伝統や風習やしきたりもなく、
自由こそが信条であり、やる気(パイオニア精神)を抑制する法律など1つもない。
まして、勝負に負けた側を共済するといった、共産主義的な思想も存在しない。
これならアメリカの「血」は、ますます濃くなる一方だ。

そう。「血」なのだ。「血」が「集団の個性」を作るのだ。疑う余地はなかろう。
ならば…と、私はいつの頃からか、この「血の結集」を、グルグルと考え始めた。
強い国家が「血」で作れるのなら、強い企業も「血」で作れるのではないか。そう信じ込んだのだ。

ただし「血」による「企業」を作り方と「国家」作り方とでは自ずと手法は違ってくるはずだ。
「国家」では、要らない「血」を排除することはできない(ヒトラーはしようとしたが)。
なので何十年、何百年をかけ、「血」を掛け合わせていくしかない。
日本人の「勤勉である」という特性は、悠久の歴史の「血」の掛け合わせの賜物である。
だが「企業」は違う。幸運にも「血」をチョイスできるし、要らない「血」をオミットすることもできる。
私はこれを「血の採用=アメリカンブラッド」と称している。

実は、私の周りに、私と同様に「血」を信仰している経営者がいる。
30名ほどの会社だが、社長は神奈川県の出身のくせに、従業員の大半を「東北出身者」で固めている。
社長曰く「東北人は総じて辛抱強い」と力説をする。なるほど。同感だ。
数千年にもおよぶ歴史の中で、厳しい気候に耐えてきた東北人が総じて我慢強いのは、ドラマ「おしん」を見れば合点もいく。
私の知っている東北人も、そう言えば皆、辛抱をイヤがらないタイプが多い。
この東北人の「血」は、数千年をかけて作られた「血」なのだろう。

一方、会社そのものが「アメリカンドリーム」の気質を持つ企業もある。
その最たる企業が、あの「リクルート」だ。
ここは、奇抜なアイデアと行動力さえあれば、社内のベンチャー制度で「独立」を許す会社だ。
いやいや、許すどころか、独立を奨励さえしている。
この会社にはきっと、パイオニア精神の溢れる若者が、放っておいても集まってくるのだろう。
この会社は、まさにアメリカそのものだ。
こういったアメリカンドリーム式で「血」を集める企業は少なくない。パソナなどもその典型だろう。

悠久の時の中で育まれた「血」の効力を信じ、その「血」を躍起になって集めようとする企業。
そして、その「血」を、さらに掛け合わせ、永久のパイオニア軍団を作ろうとする企業。
そんな企業が、「血」を考慮しない企業を駆逐していく姿を見るにつけ、
私はその度に「血の採用」は、決して机上論なんかではないと確信をするのである。

最後に、先ごろ久しぶりに「血」を考えさせられたシーンに出会ったのでそれをご紹介しよう。

先日、すでに社会人でありながら、仕事が終わった後、自分のキャリアップのために、
自腹で塾費を払い、ある能力を身に付けようと開催されている「社会人の塾」に顔を出す機会があった。
塾生たちは、今働く職場への貢献を増やしたいという人もいれば、ステップアップの転職を狙う人もいた。
だが、皆総じて「就職したからもう勉強はしない」などという人は1人もいなかった。
この塾生達には、きっと、何らかの共通した「血」が流れているのだろう。
そして「この連中を全員率いて会社を作れば、いったいどんな会社が作れるんだろう」と思いを巡らせた。

人を喜ばせることが好きな「血」を必死で集めた会社は、人を喜ばせる企業に必ずなれるだろう。
人を喜ばせることが好きな「血」を必死で集めていない会社は、人を喜ばせる企業にはなかなかなれないだろう。
「血」を凌駕する「人材育成」など、どこにもない。

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 社長 谷洋の独り言ブログ